【徹底比較】従来の離乳食 vs BLW どっちがいいの?

子育てに関して、世の中には多くの意見がたくさんあり、ほかの親御さんからのアドバイスやウェブサイトやSNSからの情報で悩まされてしまいますよね。
この記事では、離乳食をこれから始めようと思っている方に、従来の離乳食(スプーンを用いた離乳食)とBLW(赤ちゃん主導の離乳食)の違い、それぞれの長所と短所について、私たちが両方を試した経験をもとにご紹介します。

離乳食には、従来の離乳食とBLWという2つの方法があります。これらを単独で使用することもできますし、両方を組み合わせて使用することも可能です。それぞれのアプローチの利点と問題点を知ることで、あなたと赤ちゃんにとって最適な方法を選択することができます。

それでは、内容にいきましょう。

目次

従来の離乳食(スプーンを用いた離乳食)について

従来の離乳食では、スプーンを用いてピューレやペースト状の野菜や果物を与えて離乳食をスタートし、徐々に食感をよくして手づかみ食べを導入してく方法です。

メリット

どのくらい食べたかわかりやすい

スプーンで何杯食べたか、残量もわかるので、赤ちゃんが食べたものを記録するのも簡単です。

散らかりにくく、食料廃棄が少なくなる

従来の離乳食は、BLWよりも散らかりにくく食料廃棄もすくなるなるそうです。自分で食べるのと同じように、食べ物を投げたり、つぶしたりすることがありません。

初めて親になる人は、赤ちゃんがスプーンで与えられたものをすべて食べていることを知ると、1日に必要な栄養を摂取しているのだと安心しますよね。

デメリット

手間暇がかかる

食材をピューレ状に準備する必要があり、買うとなると高いかもしれません。

家族で食事をするのが難しくなる

赤ちゃんに食事を与えるときに、スプーンを使わなければならず、家族みんなで一緒に食べるというよりは、赤ちゃんに合わせて食事をとるようになります。

食欲不振になる可能性がある

従来の離乳食で育てている場合、離乳食が進むにつれて、与える食材の食感を変えていくことが大切です。食感のある食べ物に触れるのが遅くなると、食べ物に対して選り好みしてしまうことがあります。また、ピューレにスパイスやハーブを加えて、さまざまな味を楽しめるように工夫することも大切です。

赤ちゃんの満腹感を読み取るのが難しい

赤ちゃんが満腹でも、親はつい余分にスプーンを使って食事を与えたくなるものです。このようなことを頻繁に行うと、赤ちゃんは必要以上に食べることを学ぶことになります。

旅行に行ったとき、市販の離乳食を買う必要があったのですが、同じお金で他の「普通の」食べ物をどれだけ買えたかと二人で考えてしまいました。しかも、我が子は市販の離乳食を嫌がり、普通の食べ物を用意する必要があったため、ぐずってしまいました。今でもそのときに買った離乳食がキッチンのどこかにあります(笑)

BLWについて

このサイトでは、BLWについていくつか取り上げましたが、要約すると、従来のピューレを使わずに、赤ちゃんが扱いやすい大きさや形に調理された食べ物を与える方法です。
手やあらかじめ赤ちゃん用に作られたスプーンを使って口に入れますが、赤ちゃんが主導で行います。生後6か月を過ぎた頃から、首がすわった状態で離乳食を開始します。

手間が省ける

基本買ってきた食材を掴みやすい大きさに切って、茹でるだけなので、準備がめっちゃラクです。
赤ちゃんは親と同じ食べ物を与えられるので、赤ちゃん用に余計に調理したりピューレを使うことはありません。

家族団らんで食事ができる

スプーンで食べ物を与えられる必要がないので、赤ちゃんと同じタイミングで食事をとることができます。また、赤ちゃんは他の人が食べているのをみて学ぶこともできます。

生後10か月くらいの時に、食べる前に「いただきます」食べた後に「ごちそうさま」と大人と一緒に手を合わせているので、赤ちゃんはすごい親のことを見てるんだなとさらに実感しました。

赤ちゃんのペースで味や食感を楽しむことができる

ピューレ状のなめらかなものからマッシュされたものだと、調理してしまっているので元の食材がどういった形や触感だったのかわからない状態です。ただ、BLWの場合、切ったり茹でたりしますが、基本原形を留めているので、赤ちゃんが食材を手で触ったり、口に入れたりして、楽しむことができます。

運動能力の発達を促す

食べ物を手全体を使って掴んだり、指で小さいものをつまんだりするので、手先や指先の運動ができます。また、掴んだものを口に運ぶ動作を繰り返すことで、手と目の連携を学ぶことができます。BLWの場合、そのような練習をする機会を生後6か月の時から多く得ることができます。

赤ちゃんが自制心を身につけるのに役立つ

自分で食べる赤ちゃんは、必要以上に食べさせられることはありません。赤ちゃんは、自分が食べる量をコントロールできる「主導者」なのです。この自己制御能力の発達は、食べ物との健全な関係を築く上で非常に重要です。

我が家の赤ちゃんは、離乳食を始める前に食事の時間に一緒に座ってくれるようになり、それ以来、とても好奇心が旺盛になりました。私たちが食べているものを提供するので、私たちも自分が何を食べるべきか意識するようになります。ある意味、健康的な食生活を送ることができるきっかけになりました。
スプーンで食べさせる必要がないので、私たちは食事の時間を楽しむことができますし、食べる量や食べ方について、赤ちゃんを任せになりました。また、ピューレ状にしたものばかりでは味わえない、さまざまな味や食感を楽しむことができるようになったと思います。

デメリット

汚れやすい!

BLWの赤ちゃんは、手づかみで食べるので散らかりやすく、いたるところに食べ物が落ちているので後片付けが大変です。

食べ物の無駄使い

赤ちゃんが自分で食べ物を食べる能力を身につけるのは時間がかかるので、特に最初のうちはたくさん冒険させてあげてください。その結果、多くの食べ物を無駄にしてしまうかもしれませんが、赤ちゃんにとっては重要な経験です。

赤ちゃんが食べる量がわかりづらい

食べ物があちこちに散らばりがちなので、食べた量を正確に把握することが難しい場合があります。

窒息の心配

赤ちゃんが食べ物のかたまりを口に入れようとすると、窒息の心配があります。食べ物は常に安全な方法で調理し、常に見守ることが必要です。喉に詰まったらどうしようと不安は間違いなくありますよね。
窒息の場合の対処法などはあらかじめ動画などで確認して、いざという時に対応できるようにしたいものです。

最初の頃は、赤ちゃんがどのくらい食べたかわからず、鉄分などの栄養が足りなくなるのではと心配になりましたが、この時期はお腹がいっぱいになるよりも、食感や味を楽しむ時期なのだと思い返しました。
もちろん、自分で食べるようになってからは、栄養価の高い食べ物を提供することに重きを置きました。
また、BLWを始めた当初は、食事をする度に後片付けや食べ物で散らかった床をきれいにするために、食べ物を無駄にしちゃったなと思っていましたが、2~3ヵ月後には、それが劇的に減少していることに気づきました。

赤ちゃんが生後3~4ヶ月になった頃、窒息は私たちにとって起こると怖いことだと考えていたので、窒息に備えてビデオを何度も見て、その対応を何度も練習しました。幸いなことに、私たちの身の回りではこのようなことはありませんでしたが、我が子がむせたりしたときは毎回怖かったです(笑)。

スプーンを使って食べ物を与える時は、与えすぎを防ぐために、赤ちゃんが出すサインに気をつけています。
つまり、お腹いっぱいになったことをどのように赤ちゃんが表現するかを学びました。例えば、左右に首を振ったり、口を開かなかったり、叫んだりします。また、食べた量を確認し、すぐにお腹いっぱいになることがわかる場合は、スプーンをトレイに載せて、興味がなくなるまで食べさせます。

従来の離乳食とBLWの両方を取り入れたアプローチについて

離乳の仕方に「合ってる、間違っている」という考えは必要ないと思います。両方を取り入れたアプローチには多くの利点があります。(私たちは現在この方法を実践しています)
BLWを正確に行なっている人たちの多くは、BLWと一緒にスプーンを使って従来通りに与えるとBLWとは言わず、赤ちゃんが混乱し、窒息する可能性があると信じているそうです。
ただ、個人の感想ですが、育児はやりたいことに固執するのではなく、現実と折り合いをつけながら自分たちがやり易い方法で進めていけばいいのではないかと、思っています。

メリット

上記のBLWのメリットと同様ですので、ここでは割愛します。

デメリット

時間がかかる

ピューレ状の食べ物+手でつかめる大きさの食べ物を用意するので、より時間がかかることがあります。

汚れやすい

両方の方法を組み合わせると余計に散らかってしまうことがあります。赤ちゃん自ら食べ物を食べる際に汚れたものや、スプーンを使って食べ物を与えることによる余分な洗い物が発生します。

ヨーグルトと散らかった食材のダブルパンチで後片付けはいつも大変です。

混乱したり、ぐずったりする可能性がある

赤ちゃんによっては、どちらかの方法を好むと、自分の好きな方法で食べ物が提供されない時は、ぐずったりすることがあります。

窒息の心配

BLWの方法と同じように、手づかみで赤ちゃんが食べやすい方法で調理することが重要です。

このようなデメリットを克服するために、私たちは試行錯誤と実践の時間を重ねながら、自分たちなりの方法で赤ちゃんに固形の食べ物を与える方法を考えました。ヨーグルトやオートミール、スープなどの離乳食を与えるときや必要なときにだけ、離乳食を手伝うようにしています。そうでない場合は、自分で手づかみで食べるのが大好きで、自分のペースで食べています。

必ず確認すべきこと

従来の離乳食でもBLWでも、あるいはその両方の組み合わせでも、食べ物を赤ちゃんに与える前に必ず確認すべきことがあります。

  • 赤ちゃんの発達が整っていること
    未熟児や発育の遅れがないこと(心配な場合は、医師に相談してください)
  • 赤ちゃんが食事をしているときは、常に大人がそばにいて見守ること
  • 赤ちゃんが最小限の支えで、あるいは全くサポートせず、お座りができていること
  • アレルギーのある食べ物は、安全な方法で別々に与えること
    新たに食物アレルギーの原因となる食べ物を与えるときは、赤ちゃんが元気なときにだけ与え、最初は少ない量から始め、その日は他の新しい食べ物を与えないようにします。アレルギー性の食べ物に耐性がついたら、その食べ物を定期的に取り入れるようにします。なお、異常があらわれたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
  • 食品は適切に調理し、特例の食品は避けること
    • ピューレ状の食べ物を与えるときは熱いかどうか確認する。
    • 手づかみができる食べ物は、喉に詰まるのを防ぐため、常に非常に柔らかく、扱いやすいものにする
    • 塩分・糖分無添加のものを使用する
    • ハチミツは与えない。
    • 殺菌していない乳製品、加熱していない卵・肉は使わない。
    • カフェイン(緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーラ、エナジードリンク、コーヒー、チョコレートなど)は与えない。
    • 高水銀の魚は与えない。

まとめ

赤ちゃんは一人一人違うし、親も一人一人違うので、自分と赤ちゃんにとってベストで簡単な方法を選んでください
もし、あなたやあなたの赤ちゃんが、最初に選んだ方法に満足できない場合は、最初に選んだ方法に固執するのではなく、他のやり方をトライしてみましょう。

赤ちゃんがたくさん食べる日もあれば、次の日は食べない日もあります。心配しないで、赤ちゃんの食欲を信じてください。
食事の時間は、リラックスして楽しめる時間にし、赤ちゃんが嫌がっているものを無理に食べさせたりしないようにしましょう。

そして、赤ちゃんと一緒にかけがえのない時間を楽しむことを忘れないでください! では、また!

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